アルマイト2

 前回の続き。

 ABUアンバサダー用雷魚用スプール『スネイクゲームスプール』の、カラーアルマイトネタの続編投稿です。

 この写真が、現在生産しているブラックアルマイト処理をお願いしている業者Bのカラーアルマイトサンプル。

 

 寸法が変わらないことを売りにしている、精度優先のアルマイト処理工場だけあって、ブルーのみちょっとキツイけど、基本的にブラック同様に、問題なくベアリングが入る!

 でも問題は色味。

 

 当メーカーが選定したカラーは、「今日は頑張るぞ朝まずめパープル」、「ハスの花癒されるわ〜天国かここはピンク」、「クソ暑くて出ねえからガリガリ君ソーダ味でも買いに行こうや快晴スカイブルー」、「じゅうたんみたい!対岸まで歩いて行けるんじゃねヒシモグリーン」、「もう夕方だなぁ、もうちょいやったら宿に帰ってシャワー浴びてから駅前の居酒屋でライギョ話をつまみに一杯やろうサンセットオレンジ」の5色展開。

 

 ファンキーな雰囲気がある、ビビットなカラーでアルマイト処理したかったんだけど、この業者Bは、染料のラインナップが少なく、色味も見た通りイマイチ…。気分が上がり↑↑、釣れる気3割アップするはずのせっかくのカラーアルマイトも、前回の投稿で紹介した、ドレスアップ系のアルマイト処理業者Aのテストサンプルの美しさに比べたら、かなり不満。

 

 例えば同じピンクでも、イケイケ感がぜんぜん無いし、グリーンもなんか暗く沈んだ感じで、これじゃあ「アオコが腐ってコンディション最悪!ライギョさん底にへばりついて今日は絶対釣れないよわざわざ遠くまで遠征ご苦労さんモスグリーン」ってカラーコード名になっちゃいそうなぐらい残念な感じ。

 

 もし、この業者Bで、ドレスアップ系のアルマイト処理業者Aのサンプルみたいな色を出そうと思ったら、当メーカー専用に染料を調合し、工場にストックしてもらわないといけないみたい。

 

 でも、どれだけの量が出るかも未知数だし、しがない勤め人のお小遣いで運営しているインディーズ釣具メーカーに、その負担はキツイ…。

 

 第一、精度にも影響があるわけで、エラーが増えるのは困る。

 個人的にはピンクとグリーンにこだわりがあったのでかなり悔しいけど、ブラックの6000番と5000番スプールの生産だけでも、供給が不安定で販売店様に迷惑かけまくってるのに、さらにカラーアルマイトまで手を出すなんて100年早い!と言う事で、当分はブラックだけで6000、5000番の両サイズのスプールを生産し、カラーアルマイト版は今後の課題とすることにしたのでした。

 いやはや、色々裏事情がある訳ですが、楽しんで頂けたでしょうか?

 また、開発の裏話ご紹介します。

 今回はこんな所で。