ABUアンバサダー用雷魚用スプール『スネイクゲームスプール』の開発の歴史をチョコっとご紹介!
今まで大きく分けて下から銀色の現行版(アルマイト処理前)まで、4つのモデルを試作。
一個目は、スプール軸に刻みをつけて、ライギョゲームにありがちな、ラインのスプールスリップトラブルを防ごうとしたモデル。低慣性になるよう、結構削り込んで、軽量化もいい感じ!
でも、この刻みのせいでスプール軸が太っちゃってダメ。そもそも肝心な部分を間違っちゃって、フレームにスプール外周部がこすれて、切削業者から試作が届いて、2分でゴミ決定。
んで次のモデル。
スプール軸にブランキングをし、その穴にラインを結束することで、ラインスリップを防ぐアイデアを採用したら、いい感じ!
いい気になって、慣性力を減らすのに効果的な回転軸から距離が離れたフランジ部へのブランキングのいたずらを。
まずはフランジ部のブランキングを1列。
3つ目のモデルでは2列開けてみた。
でもテストしていると色々あって、結局フランジ部には穴を開けない、4つ目の銀色のモデルに落ち着く。
これがスネイクゲームスプール開発、変遷の歴史。
試作って数個作るだけだから、一個当たり数万円と、お金がスゴイかかるのがつらい。フィールドテストで改良点を見つけながら、ああじゃない、こうじゃないって何回も試作するもんだから、貯金が悲しいことに。
釣り具の大メーカー様なら、屁でもない金額かもしれないけど、ただのサラリーマンが、インディーズとは言えメーカーとして開発に挑戦すると、こんな経済的苦労も。
まあ、元々は、自分が欲しかったから自分のために作った訳だけど、モノづくりの楽しさとか発明商品化のロマンを堪能させていただきました。
いつか、もっと苦労した、クリックアンドコグ(パーツ番号19373、23403)がはまる、あのギザギザの刻みが付いた部分の苦労談でもご紹介致します。こっちの方がきつかったかも。ご期待ください。